「脳死」は人の死ではない!
「臓器移植法」の改悪と尊厳死法制化に反対する市民集会アピール
 そもそも現行法は、法の根幹である生命の問題を国民の間で論議を尽くさず、合意を得ずに制定したものです。
 「脳死」を一律に人の死とし、本人が拒否の意思表示をしていなければ家族の承諾のみで臓器摘出ができる「臓器移植法」の改悪案が、今国会に提出されようとしています。
その上、死を早める「尊厳死」の法制化案を自民党、公明党が国会に提出しようとしています。
法改正の先駆けとして、厚生労働省は昨年12月、ドナーカードの記載不備のものも有効とし、さらなる形式変更すら検討しています。
 脳に重い損傷を受けたとき、本人の救命に専念するのが国や医療関係者の責務です。記載不備のドナーカードでも有効な意思表示として臓器摘出を可能とし、拒否していなければ家族の承諾だけで、誰からでも脳死臓器摘出を可能とし、小児からも臓器摘出を可能とする。このような「臓器移植法改正案」は、臓器確保のため、臓器を摘出しやすくするための改悪に他なりません。「尊厳死」法制化にいたっては、「尊厳死」という美名のもと、生存し、回復例のある病人の死を早める法制定を狙うもので到底看過できません。
 私たちは、以下のことを求めるとともに宣言します。

(1)「脳死臓器移植法改正案」を含め、新たな命の切り捨ての基準となる「脳死を人の死」とするいかなる法改悪も許しません。
(2)臓器提供について、本人の書面による提供意思表示を不要とする「改正」案は、誰かれ構わず臓器摘出しようというものであり強く反対します。
(3)「脳死」判定を医師の「裁量」とすることは合法的な殺人であり強く反対します。
(4)記載不備のドナーカードを有効とすると共に、更に形式変更して摘出し易くする「改正」は、ドナーの数を増やすことを目的としており、このような「改正」に強く反対します。
(5)運転免許証、保険証などに意思表示項目を設けることは、臓器提供の実質的強制であり即刻廃止を求めます。
(6)親族への臓器提供優先は、現行『臓器移植法』に言う「公正・公平な分配」という口実すらかなぐり捨て、医療倫理を丸ごと変えようとするものであり、強く反対します。
(7)「脳死」者からの臓器摘出はそれ自体が「人権侵害」です。日弁連や福岡弁護士会もドナーに対する人権侵害を指摘しています。危険な脳死・臓器移植の実施は即刻凍結し、日弁連、福岡弁護士会の勧告に沿った検証作業のやりなおしを全事例で実施し、検証結果を広く市民に公開することを求めます。
(8)15歳未満の小児からの臓器摘出に反対します。
(9)脳死状態になったとしてもその患者に対する救命治療に徹するのが医療の責務です。ドナーを増やすことに専念する厚労省の脳死移植医療の推進に反対します。むしろその原因疾患の治癒率を高め、救命治療に専念する医療の発展、移植によらない治療の研究に方向転換することを求めます。
(10)尊厳死の法制化に強く反対します。延命措置の中止は、老人や末期患者にとどまらず、障害をもつ人や遷延性意識障害者に波及し、生存や回復の可能性のある者を死なせることであり、「尊厳死」の法制化は断固として認められません。

私たちは「脳死」を人の死と認めず現行法の撤廃を求めると共に、臓器移植法の改悪と尊厳死法制化に強く反対します!!!

「脳死」は人の死ではない!「臓器移植法」の改悪と尊厳死法制化に反対する市民集会参加者一同

2005年3月13日
広告 [PR]  再就職支援 冷え対策 わけあり商品 無料レンタルサーバー